米津玄師 LOSER BPM(テンポ)
- 2017/04/04
- 02:30
BPM 121
米津玄師(よねづけんし) LOSER(ルーザー)
アクセントの効いたギターバッキングが印象的なミドルナンバー。
MVは、米津玄師のくねくねとしたダンスが特徴的。
シングルの1曲目と、アルバム「BOOTLEG(ブートレグ)」の2曲目に収録。
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【米津玄師】
【BPM 121】
【邦楽アーティスト】
【BPM (テンポ)】
【音域】
【全アーティスト目次】
LOSER(ルーザー) レビュー (TOPへ戻る)
簡易情報
作詞者 米津玄師
作者 米津玄師
リリース 2016年9月28日
時間 4分23秒
タイアップ Honda「JADE」のCMソング
オリコン 週間2位
目次
僕らは、自分を敗者と言えるか。
「どこにも行けない」とは
どこにも行けない「clock lock works」
負け犬以前の僕ら
「アイムアルーザー」
簡単な用語考察
僕らは、自分を敗者と言えるか。
勝利の為に必要なものは何だろう?
友情、努力、勝利などとコミック雑誌で挙げられているそれらか。
反対に、天才だけが勝利者となれるのか。
違う。
勝利は、敗北を諦めなかった者の為のものだ。
負けたことすら忘れて、自分の言葉に無視しているのではいか?
いや、負けた傷を恐れてポケットに全部しまい込んだままにしてないか。
しかし、その傷は燻り続けて存在しているか。
その敗者の声を無視したままで、人生を終えてしまってもいいのか。
敗者なら、失うものなんてない。
諦めたから試合終了だと言いたいのか。
なら、その時間を越えた時間で勝てばいい。
「LOSER」、どこにも行けやしないと思っている僕らへ。
僕らは、自分を敗者と言えるか。
----------------------------------------------------------
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「どこにも行けない」とは
いつもどおりの通り独り こんな日々もはや懲り懲り
もうどこにも行けやしないのに 夢見ておやすみ
僕らはいつまで当たり前の毎日、を送るのだろうか。
「きっと、いつか有名で凄いやつになる」という意味の分からない情熱を抱えて過ごす。
いや、夢という馬鹿げたものを、今では抱えているかさえ分からない。
球場とか、バンドハウスに、情熱を置き忘れたまま、毎日を送っている。
いつまで、こんな日々を送るのだろうか。
夢を見るだけみて、眠っては、またいつもどおり。
そんないつもどおり。夢ではない日々が続くこと。
それが「どこにも行けない」の意味だ。
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どこにも行けない「clock lock works」
米津玄師がハチ名義であったころに「clock lock works」という曲を作っている。
「LOSER」は「敗者だと認めろ」「諦めを諦めろ」と言ったメッセージが籠っている。
しかし、「clock lock works」に関しては「諦めている」曲だ。
その対比が印象的だった為に、
「clock lock works」についても取り上げていきたい。
纏めると、「働き続ける歌」である。
これは、「clock lock works」の冒頭だ。
パッパラ働く 休む事なく
ロ ド ロ ド ランランラ
繰り返しの毎日
気がつけば迷子の猫の様
可愛い言い方だが、意味合いとしては「LOSER」の冒頭と変わらない。
毎日、ロウドウ ロウドウと働いて、何処にもいけなくなって迷子の猫になる。
きっと、「どこかに行きたかった」のだろう。
心の奥底には
鍵をかけた扉
「馬鹿げてる」
そう言い聞かせてはノックの音を無視した
自分の理想があっても、繰り返しの毎日に従ってしまう。
だから、心の奥にある扉が何を言おうとも、
その情熱も理想も「馬鹿らしい」と考えて、働くしかない現状を受け入れてしまう。
しかし、何度も何度も聞こえる心の扉からのノックを無視しながら、
繰り返しの毎日を続けるところでこの曲は終わるのだ。
棺の中 働いて
「それでもまあ」なんて
言いたくはないわ
針は回る いつまでも
優しいノックの音で
泣いてしまう
そして、「LOSER」まで、このノックの音はなり続けている。
それが、「いつかポケットの隠した声」
理想や、情熱は、消そうとしても、忘れようとしても
けして消えるものではないのだ。
そして、そのどうしようもない情熱を捨てきれない以上、その声は響き続ける。
「もう一回 もう一回 行こうぜ 僕らの声」
僕らは、敗者なのだ。
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負け犬以前の僕ら
声を出さなければ、何も始まらない。
行動しなければ、何も変化は生まれない。
踊る阿呆に見る阿呆 我らそれを端から笑う阿呆
デカイ自意識抱え込んではもう 磨耗 すり減って残る酸っぱい葡萄
僕らは、当事者にすらなっていないのだ。
周りが一生懸命になっているのを、阿呆らしいと笑っているのだ。
自分達は阿呆ではないと思って、実際に踊ったら転がり落ちてしまうことを隠しているのだ。
けれど、「酸っぱい葡萄」※1というように、
本当は踊りたいのではないだろうか。
自分の思うように行動をしたいのではないだろうか。
どれだけ無様でも、思っているよりは言った方がいい。
情熱を阿呆らしいと思って閉じ込めている方が、
よっぽど阿呆だと気づかない阿呆。
それが、僕らだ。
僕らは、負け犬の遠吠えすら出来てないのだ。
ああわかってるって 深く転がる 俺は負け犬
ただどこでもいいから遠くへ行きたいんだ それだけなんだ
下手な踊りを笑われたって、それを認めて進む方が本当は格好良いこと。
しかし、それが怖いことで、隠してしまっているのだ。
それを「俺」は見透かしている。そして、認めることを勧めてくる。
ここいらでひとつ踊ってみようぜ 夜が明けるまで転がっていこうぜ
聞こえてんなら声出していこうぜ
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「アイムアルーザー」
「アイムアルーザー」
「俺」が一人であったとしても、その遠吠えを続けるのだろう。
負け犬と言っているはずなのに、その声が無様で格好良くて惹かれる。
そして、羨ましいとさえ思ってしまう。
けれど、「俺」は、燻り続けている情熱があることを知っている。
その情熱を持ったまま、繰り返しの毎日に巻き込まれて、死んでしまう人の為に
自分が敗者だと言い、どれだけ無様でも行動することを促しているのだ。
アイムアルーザー どうせだったら遠吠えだっていいだろう
もう一回もう一回行こうぜ 僕らの声
アイムアルーザー ずっと前から聞こえてた
いつかポケットに隠した声が
例え、失敗しても、指を差されても、
「もう一回」と僕自身が心の奥底では言っているのだ。
「もう一度 遠くへ行け 遠くへ行けと 僕の中で誰かが歌う」ように
(http://ongakumichi523.jp/blog-entry-1234.html)
燻り続けた情熱は、けして、消えることはないのだから、
例え、どれだけ無様でも、端から見たら阿呆だと笑われるようでも、
「アイムアルーザー」と堂々と、転がっていけばいい。
そして、この「俺」という
唯一この歌詞に存在する僕以外の一人称だが、
これこそが、「僕らの情熱の声」なのだろう。
遠くへ行く者達は、みんな負け犬だった。
そして、今でも負け犬なのかも知れない。
情熱が消えない限り、俺は負け犬なのだから。
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簡単な用語考察
考察な為、個人の意見である。
「あとは誰かが勝手にどうぞ」の「勝手」なことを考慮頂きたい。
四半世紀
1世紀の四分の1
100年÷4=25年
25歳(この曲発売時、米津玄師の年齢)
イアン、カート
どちらも伝説的バンドマンであり、死因が自殺
青い顔したスーパースター
死んでしまったスーパースター達
恐らく、イアンとカートなどのことだろう、と考えている。
アイオライト
夜色の綺麗な天然石
黄金の色したアイオライト
「勝利の石」として知られるサンストーンが入ったアイオライト
転じて、夜だと思っていても、そこに光が紛れ込んでいる状態のこと
僅かなチャンスのこと
酸っぱい葡萄
イソップ物語の寓話から
本当は羨ましいのに、こじ付けの理由で羨ましくないと言う行為など
灰 左様なら
死んでしまうこと。
十返舎一九の辞世の句より
「この世をば どりゃ おいとまに せん香の
煙とともに 灰左様なら」
ロスタイム
空費した時間。むだにした時間
written by さざの、
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米津玄師(よねづけんし) LOSER(ルーザー)
アクセントの効いたギターバッキングが印象的なミドルナンバー。
MVは、米津玄師のくねくねとしたダンスが特徴的。
シングルの1曲目と、アルバム「BOOTLEG(ブートレグ)」の2曲目に収録。
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関連記事
【米津玄師】
【BPM 121】
【邦楽アーティスト】
【BPM (テンポ)】
【音域】
【全アーティスト目次】
LOSER(ルーザー) レビュー (TOPへ戻る)
簡易情報
作詞者 米津玄師
作者 米津玄師
リリース 2016年9月28日
時間 4分23秒
タイアップ Honda「JADE」のCMソング
オリコン 週間2位
目次
僕らは、自分を敗者と言えるか。
「どこにも行けない」とは
どこにも行けない「clock lock works」
負け犬以前の僕ら
「アイムアルーザー」
簡単な用語考察
僕らは、自分を敗者と言えるか。
勝利の為に必要なものは何だろう?
友情、努力、勝利などとコミック雑誌で挙げられているそれらか。
反対に、天才だけが勝利者となれるのか。
違う。
勝利は、敗北を諦めなかった者の為のものだ。
負けたことすら忘れて、自分の言葉に無視しているのではいか?
いや、負けた傷を恐れてポケットに全部しまい込んだままにしてないか。
しかし、その傷は燻り続けて存在しているか。
その敗者の声を無視したままで、人生を終えてしまってもいいのか。
敗者なら、失うものなんてない。
諦めたから試合終了だと言いたいのか。
なら、その時間を越えた時間で勝てばいい。
「LOSER」、どこにも行けやしないと思っている僕らへ。
僕らは、自分を敗者と言えるか。
----------------------------------------------------------
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「どこにも行けない」とは
いつもどおりの通り独り こんな日々もはや懲り懲り
もうどこにも行けやしないのに 夢見ておやすみ
僕らはいつまで当たり前の毎日、を送るのだろうか。
「きっと、いつか有名で凄いやつになる」という意味の分からない情熱を抱えて過ごす。
いや、夢という馬鹿げたものを、今では抱えているかさえ分からない。
球場とか、バンドハウスに、情熱を置き忘れたまま、毎日を送っている。
いつまで、こんな日々を送るのだろうか。
夢を見るだけみて、眠っては、またいつもどおり。
そんないつもどおり。夢ではない日々が続くこと。
それが「どこにも行けない」の意味だ。
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どこにも行けない「clock lock works」
米津玄師がハチ名義であったころに「clock lock works」という曲を作っている。
「LOSER」は「敗者だと認めろ」「諦めを諦めろ」と言ったメッセージが籠っている。
しかし、「clock lock works」に関しては「諦めている」曲だ。
その対比が印象的だった為に、
「clock lock works」についても取り上げていきたい。
纏めると、「働き続ける歌」である。
これは、「clock lock works」の冒頭だ。
パッパラ働く 休む事なく
ロ ド ロ ド ランランラ
繰り返しの毎日
気がつけば迷子の猫の様
可愛い言い方だが、意味合いとしては「LOSER」の冒頭と変わらない。
毎日、ロウドウ ロウドウと働いて、何処にもいけなくなって迷子の猫になる。
きっと、「どこかに行きたかった」のだろう。
心の奥底には
鍵をかけた扉
「馬鹿げてる」
そう言い聞かせてはノックの音を無視した
自分の理想があっても、繰り返しの毎日に従ってしまう。
だから、心の奥にある扉が何を言おうとも、
その情熱も理想も「馬鹿らしい」と考えて、働くしかない現状を受け入れてしまう。
しかし、何度も何度も聞こえる心の扉からのノックを無視しながら、
繰り返しの毎日を続けるところでこの曲は終わるのだ。
棺の中 働いて
「それでもまあ」なんて
言いたくはないわ
針は回る いつまでも
優しいノックの音で
泣いてしまう
そして、「LOSER」まで、このノックの音はなり続けている。
それが、「いつかポケットの隠した声」
理想や、情熱は、消そうとしても、忘れようとしても
けして消えるものではないのだ。
そして、そのどうしようもない情熱を捨てきれない以上、その声は響き続ける。
「もう一回 もう一回 行こうぜ 僕らの声」
僕らは、敗者なのだ。
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負け犬以前の僕ら
声を出さなければ、何も始まらない。
行動しなければ、何も変化は生まれない。
踊る阿呆に見る阿呆 我らそれを端から笑う阿呆
デカイ自意識抱え込んではもう 磨耗 すり減って残る酸っぱい葡萄
僕らは、当事者にすらなっていないのだ。
周りが一生懸命になっているのを、阿呆らしいと笑っているのだ。
自分達は阿呆ではないと思って、実際に踊ったら転がり落ちてしまうことを隠しているのだ。
けれど、「酸っぱい葡萄」※1というように、
本当は踊りたいのではないだろうか。
自分の思うように行動をしたいのではないだろうか。
どれだけ無様でも、思っているよりは言った方がいい。
情熱を阿呆らしいと思って閉じ込めている方が、
よっぽど阿呆だと気づかない阿呆。
それが、僕らだ。
僕らは、負け犬の遠吠えすら出来てないのだ。
ああわかってるって 深く転がる 俺は負け犬
ただどこでもいいから遠くへ行きたいんだ それだけなんだ
下手な踊りを笑われたって、それを認めて進む方が本当は格好良いこと。
しかし、それが怖いことで、隠してしまっているのだ。
それを「俺」は見透かしている。そして、認めることを勧めてくる。
ここいらでひとつ踊ってみようぜ 夜が明けるまで転がっていこうぜ
聞こえてんなら声出していこうぜ
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「アイムアルーザー」
「アイムアルーザー」
「俺」が一人であったとしても、その遠吠えを続けるのだろう。
負け犬と言っているはずなのに、その声が無様で格好良くて惹かれる。
そして、羨ましいとさえ思ってしまう。
けれど、「俺」は、燻り続けている情熱があることを知っている。
その情熱を持ったまま、繰り返しの毎日に巻き込まれて、死んでしまう人の為に
自分が敗者だと言い、どれだけ無様でも行動することを促しているのだ。
アイムアルーザー どうせだったら遠吠えだっていいだろう
もう一回もう一回行こうぜ 僕らの声
アイムアルーザー ずっと前から聞こえてた
いつかポケットに隠した声が
例え、失敗しても、指を差されても、
「もう一回」と僕自身が心の奥底では言っているのだ。
「もう一度 遠くへ行け 遠くへ行けと 僕の中で誰かが歌う」ように
(http://ongakumichi523.jp/blog-entry-1234.html)
燻り続けた情熱は、けして、消えることはないのだから、
例え、どれだけ無様でも、端から見たら阿呆だと笑われるようでも、
「アイムアルーザー」と堂々と、転がっていけばいい。
そして、この「俺」という
唯一この歌詞に存在する僕以外の一人称だが、
これこそが、「僕らの情熱の声」なのだろう。
遠くへ行く者達は、みんな負け犬だった。
そして、今でも負け犬なのかも知れない。
情熱が消えない限り、俺は負け犬なのだから。
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簡単な用語考察
考察な為、個人の意見である。
「あとは誰かが勝手にどうぞ」の「勝手」なことを考慮頂きたい。
四半世紀
1世紀の四分の1
100年÷4=25年
25歳(この曲発売時、米津玄師の年齢)
イアン、カート
どちらも伝説的バンドマンであり、死因が自殺
青い顔したスーパースター
死んでしまったスーパースター達
恐らく、イアンとカートなどのことだろう、と考えている。
アイオライト
夜色の綺麗な天然石
黄金の色したアイオライト
「勝利の石」として知られるサンストーンが入ったアイオライト
転じて、夜だと思っていても、そこに光が紛れ込んでいる状態のこと
僅かなチャンスのこと
酸っぱい葡萄
イソップ物語の寓話から
本当は羨ましいのに、こじ付けの理由で羨ましくないと言う行為など
灰 左様なら
死んでしまうこと。
十返舎一九の辞世の句より
「この世をば どりゃ おいとまに せん香の
煙とともに 灰左様なら」
ロスタイム
空費した時間。むだにした時間
written by さざの、
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プロフィール
Author:もこ
ブログ名:世界は一日にして成らず
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管理者:もこ
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